小麦粉をまったく使用せず、卵、クリームチーズ(またはカッテージチーズ)だけでつくるクラウド・ブレッドのつくり方をご紹介します。
名前の通り、雲(cloud)のようにフワフワな形状で、中身はソフト、表面は少し歯ごたえがあります。プレーンは、少しだけ塩気がある優しい味です。そのままでも、サンドイッチにしても、また焼く時に、ナッツやベーコンなどを加えると味わい深いクラウド・ブレッドになります。
日本でも最近レシピ本が発売されましたが、もともと米国のローカーボ・ディエッターには、ノー・カーボ(糖質ゼロ)+豊富なタンパク質のパンとして知られている一品です。コラム記事食育が必要な肥満大国アメリカで掲載した米国人では少ない50代でスリムな体型を維持しているゲイ友人が「朝食やスナックに!」とつくり方を教えてくれました。
注)卵、クリームチーズなどにも微量ですが糖質は含まれているので、正確には「糖質ゼロ」ではありません。
・卵………………………………3個
・クリームチーズ………………45g(大さじ大盛り3)
・ベーキングパウダー…………小さじ1/3(またはクリーム・オブ・ターター)
クラウド・ブレッドは、焼き時間が長いとクリスピーに、短いとソフトな仕上がりになります。クリスピーなクラウド・ブレッドも、翌日はしっとりします。
保存する場合は、冷めてから容器や保存袋で保管下さい。常温で3日、冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。冷凍保存も可能です。トースターよりレンジで温めてた方が、ポロポロになりません。
プレーンのクラウド・ブレッドはやさしい味なので、追加食材の味が引きたちます。今回、5種類をご紹介しますが、お好みの食材で、あなたのクラウド・ブレッドをつくってみて下さい。
クラウド・ブレッドのフワフワ生地は、追加食材をのせている間に、くずれていきます。また食材の重さでもフワフワ生地がつぶれてしまいます。そこで、まずは5分ほど焼いて、生地が少ししっかりしたら、オーブンから出して、追加食材をのせて下さい。
糖質制限では、低糖質のナッツ類はお奨め食材です。みじん切りにしたクルミの香ばしさとクラウド・ブレッドのやさしい味が絶妙にマッチします。
フワフワ食感に胡麻のプチプチと香ばしさは、たまりません。
カリカリになったじゃこが美味しい和風クラウド・ブレッドです。召し上がるときに、大根おろしやきざみネギ、オクラなどを添えても。
ベーコンの塩味と香りがあり、ワインにも合います。モッツァレラチーズ、バジルなどと一緒に焼いてピザ風に。
円形ではなく形を変えてフォカッチャ風に。お好みで、ガーリックパウダーを生地(卵黄+クリームチーズのボール)に混ぜるとガーリック・クラウド・ブレッドになります。オリーブオイルをつけて召し上がってみて下さい。
油をひかず、テフロン加工のフライパンで焼いてみました。フライパン焼きとオーブン焼きの出来具合がこれほど違うのかと驚きました。
フライパン焼きは、オーブンで焼いたようなフワフワにはならずペタンコでどちらかというとパンケーキのようです。卵の味とにおいが強くなります。
わざわざメレンゲをつくったりと、手間をかけたクラウド・ブレッドの生地は、フライパン焼き向きではないようです。そこで、同量の卵、クリームチーズ、ベーキングパウダーをいっしょに混ぜた生地で、パンケーキ風にフライパンで焼いてみました。
これが、大成功!ふんわりとは膨らみませんが、クラウド・ブレッドのようなやさしい味になりました。おまけに手間がかかりません。栄養価ではどちらも同じです。
これで、フワフワな食感と味を楽しめるオーブン焼きクラウド・ブレッドと、手間のかからないフライパン焼きパンケーキで、糖質オフパンのバリエーションがグンと広がるのではないでしょうか。
幼少からの糖質づけの食生活から39歳で糖尿病を発病した医師の花岡篤哉先生も、クラウド・ブレッドのファンです。
先生がつくられたクラウド・ブレッドを使うミルフィーユのようなケーキが 【追記】糖質づけだった医師の告白 に掲載されています。
花岡先生が告白された糖質づけの食生活も、人ごとではない!と、ご一読下さい。