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メタボリック・シンドロームとは

原因は生活習慣

自覚症状のないメタボリック・シンドローム

メタボの定義は、肥満だけではありません。

偏った食生活、運動不足、過度のストレス、喫煙、過度の飲酒など不健康な生活習慣から太り始め、次第におなかがぽっこりの肥満体型になっていきます。このおなか周りに脂肪がつく内臓脂肪型肥満の人で、さらに高血糖、高血圧、脂質異常(コレステロールや中性脂肪の多い状態)のうちどれか2つ以上併せもつ状態が、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)なのです。

なぜメタボリック・シンドロームが怖いのでしょうか?

上記で述べたようにメタボリック・シンドロームの人は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症ともいう)といった生活習慣病が併発しやすく、動脈硬化が促進し、心疾患、脳卒中等が起こりやすくなります。

そして、肥満という危険因子に加え、糖尿病、高血圧症、脂質異常症のうちどれか1つの危険因子が重なると、心筋梗塞などのリスクが10倍に、2つ以上の危険因子が重なると30倍にもなるといわれています。

生活習慣病の多くは、自覚症状がなく、相当数の年数が経過してから病状が現れるので、食生活や生活習慣を改めずに放置しておくと、動脈硬化の進行と共に症状は進み、ある日突然、心筋梗塞、脳卒中など命にかかわることも少なくありません。また、糖尿病の合併症である失明や腎機能が悪化して人工透析になる場合もあるのです。

メタボリック・シンドロームの診断基準

メタボリック・シンドロームかどうかの診断基準は、ウエストサイズです。ウエストは、立って軽く息を吐いた姿勢で、おへその位置で腹囲を測ります。

メタボリック・シンドロームの診断基準

参考:日本内科学会、日本動脈硬化学会等合同基準

ぽっこり肥満体型になり、血糖値が高め、血圧も高め、中性脂肪が多くてHDL(善玉)コレステロールは少なめ、でも病気と診断されない軽い症状なので「自分は大丈夫!」と侮らないで下さい。

平成16年の国民健康・栄養調査によると、メタボリック・シンドロームが強く疑われる人と予備群と考えられる人を合わせた割合は、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人と考えられています。

引用:厚生労働省

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