特集

糖質制限推進派医師に聴いたコロナウイルス予防対策

2020.03.08


【カップ麺もスーパーの棚から消えた!】

2020年3月、コロナウイルスによる臨時休校や外出自粛となり運動量が著しく減っている環境で、お手軽なカップ麺インスタントラーメンパンおにぎりおかしなど糖質ばかりの食生活を送っていませんか。

人との接触を避ける、マスク装着なども大切ですが、『免疫力を高める体づくり』が予防の要です。

ところが、”習慣的に” 糖質ばかりの食事を3食を食べ、さらに口寂しさにスナック菓子などをつまんでいる食生活であれば、免疫力はドンドン低下していきます。体重も増えているのではないでしょうか?

ネットなどで矢継ぎばやに届く情報や感染者数だけがクローズアップされる報道を鵜呑みにせず、適切な情報の一つとして、複数の糖質制限推奨医師のコロナウイルス予防対策を取りあげてみました。
 

免疫力のある体づくりが予防の要

糖質制限推進派医師の一人はこう言っています「今回のコロナウイスルは変異しているので、免疫を持っていない人類には、当初は流行ると思います。ですから、もう個人の免疫力を上げるしか無いのです。」

免疫力の低下の原因は、糖質過多の食事(ほぼ全世界でその傾向です)体温の低下運動不足ストレス加齢病気、免疫抑制剤などです。

血糖値が120を超えると免疫力が75%低下するという観点からも、血糖値を上げる糖質の多い食品は避けるべきです。特に糖尿病患者、メタボリックシンドロームの人などは、健常人より免疫力低下のリスクが高いので、糖質の多い食品を食べることは完全にNG!です。「その一口で感染リスクが高まる」ことを覚えておいて下さい。

血糖値スパイク: 食後の血糖値と空腹時の血糖値の差が大きいことを『血糖値スパイク』と呼びます。140以上になる血糖値スパイクの起こる回数が多いほど、正常な血管の内側の細胞が壊れていきます。免疫力低下、血管障害から動脈硬化が進行し心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めます。おにぎり2個でも食後1時間で血糖値が140以上に上がります!

 

コロナウイルスの予防対策

運動不足になりがちな状況下では、免疫力を高める体づくりには毎日の食事が重要になってきます。

食事以外の予防対策として歯科医の江角恵理子先生が教えて下さった『クロスドミナント方法』も外出時には役に立つと思います。

■ 食事と栄養

  • 【糖質の多い食品】ごはん・パン・麺・和洋菓子・フルーツなどは控え、【低糖質】+体づくりとエネルギー源になる【高たんぱく質+高脂質の食品】肉・卵・魚・チーズ・ナッツ・アマニオイルなどをたっぷり摂りましょう。これは子供達からお年寄りまですべての人に適している食事です。
  • 子供のコロナウイルス感染は(今の所)低いようですが、子供達こそ筋肉、骨、内臓などの成長に不可欠なたんぱく質と脂質を摂ることは必須です。
  • 家庭内でのイライラが増えていませんか?学校へ行けない、外に出られない、友達と遊べない児童も、経済的な不安が高まる大人も、ストレスを抱えています。一方、それ以外のイライラや不安は、糖質過多で栄養欠損(たんぱく質、脂質、ミネラルなど)の食生活が原因です。現代人の多くが栄養失調です。栄養が充足すればストレス耐性(ストレスに強い)は高まります。
  • 糖質の多い食品(特にスィーツ、くだもの、蕎麦など)は体を冷やします。体温が下がると抵抗力も落ちるので糖質はNGです。低糖ですがサラダも体を冷やします。
  • は、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンが補給できる”完全栄養食”なので、1日3個!を食べましょう。卵を食べ過ぎるとコレステロール値が上がるということはありません。
  • 摂るべきビタミンとミネラルは、ビタミンC、ビタミンD、セレン、マグネシウム、亜鉛です。セレンと亜鉛摂取には牡蠣がお勧めです。
  • ホエイプロテインはたんぱく質補給にお勧めです。
  • 野菜中心、玄米食もNGです。食物繊維の多い野菜は腸内細菌のエサなので、体をつくる材料にはなりません。ヘルシーイメージが高い玄米は糖質の多い食品です。根菜(ゴボウ、レンコン、人参など)も糖質の多い食品なので控えて下さい。

■ その他の予防

  • 感染予防にはとにかく洗い流す。帰宅したらすぐに手洗いと洗顔、もしできれば鼻うがいも。
  • アルコールは手が荒れます。手荒れは様々な物質が皮膚に付着しやすくなるので感染リスクを上げます。日本は幸いなことに綺麗な水が簡単に使えるので、ハンドソープ使ってこまめにこまめに手洗いがベスト。
  • 栄養がきちんとある体ではハンドソープ手洗いぐらいでは手荒れしません。ハンドクリームなどのスキンケアは医療職ではスタンダードなので、手がカサカサな人はお使い下さい。
  • 外のものに触れる時は『クロスドミナント方法』をやってみましょう。利き手は無意識に自分の顔を触れたり飲食する時に使うので、利き手と逆の手を意識して使うと、感染リスクが激減します。今や入手困難なアルコール消毒より確実です。
  • 殺菌剤配合のハンドソープは必要ありません。殺菌剤の有無は手指の細菌量の差を生まないことが分かっています。殺菌剤は水質汚染の原因になっていてアメリカでは禁止されました。
  • 保温と十分な睡眠も大切です。

 

お勧め低糖レシピ本

さて、実際に何を食べて良いのかわからない人の為に、お勧め低糖レシピ本です。糖質制限の知識も学べます。

料理上手の上記江角恵理子先生お勧めの1冊。学習塾を運営する三島学先生は自らの糖尿病改善のために糖質制限を実践。小学校から高校生の塾生に糖質制限を試みた所、劇的に集中力がアップして成績も向上。子ども達のための低糖レシピですが、家族で美味しくボリューム一杯に食べられるレシピばかりです。
 

新南陽整形外科クリニックの花岡篤哉先生は自身が糖尿病で糖質制限歴はすでに10年8ヶ月。スーパー糖質制限だけで血糖値コントロールは上々、合併症にもなっていません。先生がクリニックで患者さんに勧めている1冊です。

 

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