30度を超える猛暑の夏、熱中症予防のこまめな水分補給は欠かせませんが、どんな飲みもので水分を補給しているのかも、気をつけるチェックポイントとなります。
糖質が気になるので、清涼飲料水は控えているけれど、スポーツドリンクは健康的なイメージもあり、汗をかいた時のヘルシードリンクとして、水代わりに愛飲していませんか。
まずは、気になる糖質量を、主なスポーツドリンクでチェックしてみましょう。
注意)糖質=炭水化物-繊維なので、スポーツドリンクは炭水化物≒糖質とみて下さい。
・ポカリスエット=炭水化物:6.2g、エネルギー:5kcal、ナトリウム:49mg
参照:大塚製薬ホームページ
・アクエリアス=炭水化物:4.7g、エネルギ-:19kcal、ナトリウム:40mg
参照:コカ・コーラホームページ
・GREEN DA・KA・RA=炭水化物:4.4g、エネルギー:17kcal、ナトリウム:40mg
参照:サントリーホームページ
上記の数値をみるとスポーツドリンクは、確かに低カロリーですが、意外と糖質の多い飲みものです。
この季節、暑くてのどが乾いていたら、普通サイズ500mlペットボトル飲料をあっと言う間に飲み干してしまうことも多いかと思いますが、これは、1回に22g~31gもの糖質を摂取していることになります。
甘すぎないスポーツドリンクの盲点です。
スポーツドリンクは、水で半分くらいに薄めると、糖質の摂取量を抑えることができるのでお薦めです。
怖いのは、スポーツドリンクだけでなく清涼飲料水など糖質の多い飲みものを大量に摂り続けると、ペットボトル症候群(ソフトドリンク・ケトアシドーシス)という急性の糖尿病を発症します。
ペットボトル症候群になると、高血糖状態が続き、喉が渇きます。そしてこの「喉が渇き」が、特に暑い時期には要注意なのです。病気とは思わず、暑さのせいだと思い違いをして、糖質の多い飲みもので、また喉を潤す。そして高血糖が続く。この負のループに落ちていくと、場合によっては、糖尿病性ケトアシドーシスとなり、多尿、腹痛、意識がもうろうとなり、重篤な場合は昏睡状態から死に至ることもあります。
また、ペットボトル症候群は、女性よりペットボトルをがぶ飲みをする男性に多く発症するようです。
こまめな水分補給や喉の渇きには、水や麦茶が無難ですが、カフェインの多いコーヒー、緑茶、紅茶などは利尿作用があり水分補給には適していません。炭酸水は、飲むと満腹感を感じるのでダイエットにも強い味方です。ただし、激しい運動時での水分補給としては余り適していないようです。
ここで、簡単にできるリフレッシュ・ウォーターをご紹介します。
・レモン、ゆず、カボズ、だいだいなど柑橘・無加糖100%果汁
・水または炭酸水
柑橘100%果汁は、ネットなどで市販されています。加糖されていないか注意して下さい。
水や炭酸水に、数滴~数10滴(お好みで)をたらすだけで、リフレッシュ・ウォーターの完成。外出時は、(瓶はたいがい小さいので)瓶ごと持参して、ペットボトル水に直接入れてシャカシャカと混ぜるだけ。ただし、炭酸水は吹きこぼれるので要注意です。
柑橘系のリフレッシュ・ウォーターで、爽やかな夏をお過ごし下さい。
(番外編)この記事を最後まで読んで下さった皆様へ
花粉症に効果ありと、関西圏で密かな人気の和歌山県北山村産「じゃばら果汁」をおすすめします。
酸っぱさの中に少しだけ苦みもあり香りも独特です。収穫量が少ないので市場には余り出ていません。
詳細は北山村のホームページで掲載中。