コラム


新型コロナウイルス VS インフルエンザ VS 糖質

2020.03.15


【ETも地球の新型コロナウイルスを監視している】

物事には色々な側面があり、立ち位置により見え方も変わる。

世界中が新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威に翻弄されている感があるので、客観的に今回の事態を考えてみた。

 

糖尿病の方が死亡リスクが高い


【ホワイトデイ用スィーツ買う人の長い列】

先日、大阪梅田にある阪急百貨店地下食料品売り場をのぞいた。人混みは感染リスクが高くなると警告されている状況下でスィーツ売り場だけがマスク装着の人でごった返していた。

ホワイトデイ前と言うこともあるだろうが、今更ながら”糖質の魅惑” はすごいと感じた。

甘い物を食べ過ぎ39歳で糖尿病を発症し、糖質制限で救われた整形外科医の花岡篤哉先生は「個人的には新型コロナウイルスより糖尿病の方が心配だ」と言っている。

イスラエル歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの著書「ホモ・デウス」から糖尿病の怖さを語ってくれた。

古代の農耕社会では死因の15%が人間の暴力だった。2012年には世界中で5600万人の人が死んだが、人間の暴力によるものは62万人(戦争で12万人、犯罪で50万人)、自殺の方が多くて80万人。糖尿病では150万人が亡くなっているから、もはや砂糖の方が火薬より危険なのだ。〈「ホモ・デウス」(河出書房新社)より〉

 

何が一番危険か?

さらに花岡先生は、国立感染症研究所・感染症情報センターが導入したインフルエンザ流行規模の指標として「超過死亡評価」を教えてくれた。直接的及び間接的にインフルエンザ流行によって生じた死亡を推計する数値だ。

超過死亡者数をシーズンごとに見ると、1998/99シーズンで5,000名を超えているが、2004/05シーズン以降1万名を超えることはなく、2018/19シーズは3,276名だ。

一方、厚生労働省が発表した2020年3月14日現在の新型コロナウイルス感染者数は1331名だ。そのうち死亡者数は26名、退院者数は525名だ。昨シーズンのインフルエンザ死亡者数3,276名と比べると新型コロナウイルスによる死亡者数は大幅に低いことが判る

新型コロナウイルスによる死亡者の年齢や病歴などは具体的に公表されていないが、より危険にさらされる人達は、高齢者、年齢に関係なく合併症リスクのある糖尿病患者、呼吸器・循環器・腎臓に慢性疾患患者、つまり免疫力が低いグループだ。これ以外の人も糖質の多い食品を ”過度に” ”継続的に” 食べていると、免疫力のない体になるだけでなく、メタボリックシンドロームに陥り糖尿病へまっしぐらだ。

共存するかもしれない新型コロナウイルスに備えて

インフルエンザが変異して毎年流行るように、将来新型コロナウイルスも共存することになるかもしれない。新型コロナウイルス、インフルエンザは目に見えない危険ファクターだが、同じ危険ファクターでも糖質は”意志があれば”自分でコントロールできる。

マスクをしてアルコール消毒をしながら、糖質の多いスイーツ、カップ麺、パンなどを食べていたら本末転倒だ。ホワイトデイのハートが詰まったスィーツも「毒をもって毒を制す」なんて洒落にもならない。

どうか、今からでも糖質制限推進派医師に聴いたコロナウイルス予防対策を一読して頂き、免疫力のある体づくりに取り込んでほしい。

 

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